2010-01-01から1年間の記事一覧

リベラリズム/帝国

昨日の研究会。帝国の文化とリベラル・イングランド―戦間期イギリスのモダニティ作者: 大田信良出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会発売日: 2010/10/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 16回この商品を含むブログ (6件) を見る ポスト・ヘリテージ映画―…

グラスゴーで転ぶ

この週末、スコットランドのグラスゴーで転倒した。バランス感覚が悪いのかもしれないが、一応言い訳をしておくと、歩道が凍結していたのです。いちおう証拠写真。実は私は今年、5月の神戸においても派手に転倒していて(目撃者多数)、それはあの段差の多…

小説家ウィリアムズ

一昨日から花粉症のような症状で仕事がはかどらず、土曜日も朝から体調が悪かったのだが、なんとか午後からレイモンド・ウィリアムズ国際シンポ@日本女子大に顔を出す。「カルスタの元祖」とか「文学理論」みたいなアプローチはあえて取らず、おそらくは確…

翻訳

この夏は某批評家の本をひたすら翻訳しながら送っていたわけだが、並行して別の論文を書いていたら、論法の方はまだいいが、文章の書き方まで翻訳の方に似てきてしまいこれは困った、と思った。悪文家で有名なのである。

激情

Fury作者: Salman Rushdie出版社/メーカー: Vintage発売日: 2002/09/05メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見る 読了。某Nさんはこの小説を読んで「ラシュディも終わったな」と思ったそうだが、それはちょっとかわいそうだとしても、確…

オープンキャンパス

オープンキャンパスが無事終わる。高校生+その保護者が入り混じったオーディエンスを前にしゃべるのが初めての経験なのでだいぶやりにくかったが、なんとか無事に終わってよかった。肝心の学生さんたちのリアクションよりも、年配の保護者の人たちのほうが…

ホームズ

シャーロック・ホームズ Blu-ray&DVDセット(初回限定生産)出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2010/07/21メディア: Blu-ray購入: 12人 クリック: 126回この商品を含むブログ (94件) を見る 最近は主に買い物などで忙しく出歩いていて、な…

境界にまたがれること

Step Across This Line作者: Salman Rushdie出版社/メーカー: Vintage発売日: 2003/11/06メディア: ペーパーバック クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る ラシュディのエッセーを集中的に読むのはこれがはじめてなのだが、小説の印象とは違って読…

親密さ

洛北出版から以下の邦訳が出るというお知らせが出ている。 Intimacies作者: Leo Bersani,Adam Phillips出版社/メーカー: University of Chicago Press発売日: 2010/06/15メディア: ペーパーバック クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る 原著2008…

ゼミでエリザベス・ボウエンの例の名作短編を読む。最初は地味でとっつきにくい印象だったが、思ったよりも議論が深まったのはやはり「月」の描き方で、その影響を受けていると思しき、一見普通っぽいキャラクターがじつは一番恐ろしいのでは、という話をし…

早稲田にて

これはもう一昨日の話だが、ゲスト参加した某協会でのイベントが無事終わる。 午前中は3つの発表が予定されていたのに一人体調不良でキャンセルになったらしく、一番最初の発表への質疑応答が延び延びになり、議論百出状態に。そんななかでもM藤先生のナイ…

感情と運動

『チャタレー夫人の恋人』と身体知―精読から生の動きの学びへ作者: 武藤浩史出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/05メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 21回この商品を含むブログ (5件) を見る ちょっと前に著者にご恵贈いただいたもの。ありがとうござ…

抒情と感傷

抒情するアメリカ モダニズム文学の明滅作者: 舌津智之出版社/メーカー: 研究社発売日: 2009/06/24メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (6件) を見る 週末の準備もなんとなく目鼻がつくが、もうこれは時間不足という感じでまとめて…

神戸にて

イベントが無事終了。若さが出たというかなんというか、タイム・マネージメントに失敗したのは反省点だし、オーディエンスには過度の集中力を要求して疲れさせてしまったのではないかと心配だけど、全体として非常に楽しかった。どうやら説明不足による多少…

味覚と脈拍

昨日はICUで歴史系の研究者の特別講演を拝聴。ヨーク大学のマーク・ジェナー氏。Sir John Floyerという17世紀末〜18世紀北イングランドの田舎医者だった人物だが、非常に研究熱心で、中国の脈拍についての医学を自分の研究に取り入れたり、あと圧巻なのが…

モダニズムの

モダニズムの政治学―新順応主義者たちへの対抗作者: レイモンド・ウィリアムズ,加藤洋介出版社/メーカー: 九州大学出版会発売日: 2010/03/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 21回この商品を含むブログ (13件) を見る 訳者からご恵贈頂きました。ありが…

つくば

アメリカに引っ越すことになった同居人の友人たちを訪ねてつくばに。以前この地域を訪ねたのは科学万博のころだから、もう二十五年も前の話だ。つくばエクスプレスに乗るのも実は初体験。スーツケース一杯の語学教科書をもらってしまう。がんばらねば。 明日…

ユートピア/ディストピア

2日前のエントリーの続き。ベーシック・インカム入門 (光文社新書)作者: 山森亮出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/02/17メディア: 新書購入: 24人 クリック: 276回この商品を含むブログ (128件) を見るこれをようやく読了。面白かった。この前に読んだ本…

タイムライン(視覚的)

大英図書館が本日(昨日か?)公開した"Timelines"というウェブサイトが面白い。 これは、1200年代から現代に至るメジャーな歴史的出来事を10年毎にピックアップして、それを貴重な文書・イメージ・音声などとリンクさせたもの。"Active Timelines"と"Compar…

嵐の前の静けさ

という感じのここ数日。採点などしつつ、しばらく近辺で話題になっていたもの関連で以下のものを読む。 貧困を救うのは、社会保障改革か、ベーシック・インカムか作者: 橘木俊詔,山森亮出版社/メーカー: 人文書院発売日: 2009/11/20メディア: 単行本購入: 2…

これで一息

通常授業の最終週をこなしつつ、台風やインフルで休んだ分の補講を行い(今学期は補講だけで4コマ)、試験監督なんかもしつつ合間で準備してきた修論・卒論の口頭試問も片づけてようやくこれで一息。しばらく怒涛のような生活だった……。と、いいつつ以下の…

あの髪留めはどこへ……

雨の火曜日。同居人はだいぶ良くなったけど、明日から再開する仕事にあわせて念のためまた病院で処方箋をもらう。午後、新聞を取りに出たら『支部統合号』が入っていた。500ページを超える厚さも度肝を抜くが、それにしても、創刊号のあのラディカルなデザイ…

年始

大晦日から新年三日目の朝まで帰省、といっても電車で2時間もかからないぐらいの距離ですが。家事もせずにおせちをご馳走になり、なんだかリラックスして過ごし、翻訳を進めたり小説を読んだりする。しかし、年末から始まった同居人の風邪がなかなか治らず、…