歴史もの

ヒストリエ(5) (アフタヌーンKC)

ヒストリエ(5) (アフタヌーンKC)


へうげもの(8) (モーニング KC)

へうげもの(8) (モーニング KC)


最近、としをとったということもあるのかもしれませんが、マンガは歴史ものが好きになってきました。前者の主人公は一種の天才だけど、常識的な弱さを兼ね備えた強者、といったイメージ。岩明均の作画にはいわく言い難い色気があり、この時代の歴史が急に魅力的なものに思えてくるから不思議(アレクサンダー大王の話です)。後者は特異なこだわりを持ったひとだが、自分をはるかに越えた人物たちに接することで、みずからの限界を痛切に認識しつつもなおじたばたしようとする(決して悲壮ではなく、特異なユーモアを生み出す)様に共感を覚える。