5時起きの日々

25日昼過ぎに日本に帰りつき、1日間は実家でゆっくり休養。*127日は午前中から某研究会の例会なるも完全な時差ボケで、夜は10時前から眠くなり、かといってベッドに入っても眠りが浅く、朝5時頃にはもう目が覚めて眠れなくなるという奇妙な睡眠リズムに入ってしまった。その日はがんばって深夜まで起きていたので次の日はもう直ったかと思っていたら、本日も必要ないのにものの見事に5時起きしてしまった…。ある意味ではたいへん健康なのだろうか? これでぐっすりと眠ってさえいればこのままでも良いんだけど、睡眠の浅さのせいで日中頭がうまく働いていないのが実感できる。まいったなあ。


Things Fall Apart (Everyman's Library Contemporary Classics Series)

Things Fall Apart (Everyman's Library Contemporary Classics Series)


休暇中に読んだ本。本の内容にはあまり関係がないが、Achebeはロンドン大学卒業後(1953)、故国ナイジェリアのラジオ会社に就職、1956年にはBBCで研修もしているらしい。当時どんな人々と交わり、どんな経験があったのか、ちょっと伝記を読んでみたい。いろいろ出ているみたいだが、どれがスタンダードなのだろうか?


ところで、まったく別の話だが『さらば青春の日々』に出てくる唯一移民系のキャラクターは、お洒落な帽子の中に隠し持った麻薬の売人だったりする。マイノリティがきわどい商売に足を突っ込む、ということなら他国の事例と似ていなくもないが、妙なステレオタイプなのかもしれず、どうだろう。イギリスのギャングってどういうの? という疑問の糸口になるか。ふと思い出したのでメモ。


DVD>戦艦ポチョムキン (<DVD>)

DVD>戦艦ポチョムキン ()


夜、昨夜は途中で眠ってしまった名作の続きを見る。最初のポチョムキンでの暴動シーンはちょっと地味な印象だったが、死んだ水兵の葬式にオデッサの市民が続々と集ってくるあたりからテンションが上がってくる。有名な階段での虐殺シーンはとりあえず置いておくとして、そのあとの艦隊との遭遇、あわや開戦か? 砲火を交えるのか? というところで大砲がせり上がり、そのままずっとサスペンスで持たせる場面がなにやらエロいと思ってしまったのだが、そういう感想を抱いてしまううほうがむしろ変態的な感性か。でも、ここは確実にそういう意図で作られてるでしょう。いや、たぶん。


真面目になって補足しておくと、ここで解消されないサスペンスは、前章のオデッサ階段でコサック兵たちが情け容赦なく発砲し、破壊と殺戮のカタルシスを演じてみせてしまうのとしっかりしたコントラストを描いているわけだ。こう考えてしまうとちゃんとしたメッセージ(平和をもたらす革命)に回収できてしまうわけで、イデオロギー的な整合性も得られる。まあただ、本当の視覚的「快楽」の中心は、むしろサスペンスの状態のほうにあると思うんだけど。

*1:サマースクールの引率は大きなトラブルはひとつもなく無事に終了。学生さんたちに感謝。