ライスダール

 ここ数日、ライスダールのことが頭をついて離れないのだが、それにしても奇妙なことに、僕はこの画家のことをしばらく忘れていた。
 良い絵に出会い直すということは、人と出会うことにも似ている、と思う。自分の若さゆえにその絵の魅力が分からない、そんな時期もどうやらあるらしい。と、そういう感慨のお話。

The Windmill at Wijk bij Duurstede
c. 1670
Oil on canvas, 83 x 101 cm
Rijksmuseum, Amsterdam