新批評

モダニズムの南部的瞬間

モダニズムの南部的瞬間


国立でうえの本の合評会にお邪魔する。徹底的なリサーチで濃密に書き上げた「レイト・モダニズム」論ということになり、非常に勉強になった。この話を同時代のイギリスとどう関係づけられるか、しばらく考えなければ。ありがとうございました。


なお、余談としてひとつ面白かったのはエドガー・ライス・バロウズの『火星のプリンセス』(1912年)の主人公が「ヴァージニア紳士」であるという設定で、これは神話化された「アングロ・サクソンアメリカ」としての南部という文脈を踏まえると非常によく理解できる、という話(131頁あたり)。ちなみにこれ、『ジョン・カーター』でしょ。このタイミングで映画化されたことにはなんか意味があるのだろうか(アメリカでは興業に失敗しているという話もあるが、どうなんだろう)。あと、原作者はターザンでも有名だけど、それと南部はなにかの関係があるのだろうか。