イーグルトン

批評とは何か イーグルトン、すべてを語る

批評とは何か イーグルトン、すべてを語る


ありがとうございました。さっそく読み始めていますが、これ、とても面白いです。イーグルトンはやはり血肉の通った人として読んだほうが面白い批評家で、それは彼の最初期からのこだわりである神学とか、身体とかいったテーマと切り離して考えることの出来ない問題なのだろう、と思う。イーグルトンの著作への簡便な入門となるばかりでなく、50〜60年代以降のイギリス社会、文化、知識人の歴史といった読み方もできる。十代のイーグルトンが「怒れる若者たち」にかぶれた時期があった、とか。高いけど、それだけの価値はじゅうぶんある本だと思います。あと、インタヴュアーのボーモントの仕事はとても模範的(相手の著作に精通している)。