暗い笑い

Modern Classics Good Morning Midnight (Penguin Modern Classics)

Modern Classics Good Morning Midnight (Penguin Modern Classics)


かなりひさしぶりに再読、というか、ここまで完全に忘れているということは、昔は読んだつもりになっていただけなので今回が初読ということかもしれないが、ともかく読む。読みやすい。ダメダメ言い募ってゆくと徐々にそれが喜劇的になってくる、というか、まあ基本的にはダークなんだけど(日本のいわゆる「私小説」にそういうのありましたかね)、それでもアイロニー、ユーモア、笑いに溢れた悲惨さの話。第二次大戦前のパリ、しかし、ここらへんの時代のイギリス小説だと、亡命ロシア人は欠かせません、というぐらい必ず出てきますね。探せばそういう論文ありそうな気がする。


ちなみにその前に読んでいたのは下の本。最近あらためて「笑い」が気になる。


Modern Classics Lucky Jim (Penguin Modern Classics)

Modern Classics Lucky Jim (Penguin Modern Classics)