日帰り出張その3

というわけで、昨日夜遅くまで準備していた勤め先の営業に行ってきた。場所は



あ、駅の看板が小さすぎて見えないか。足利である、足利。一昨日あたり、栃木に営業に行くんだ、と電話で母親と話をしていたら、実は母方の祖父は足利の出身者だったことが判明。そういえばそういう話だったような気がしたが、言われるまですっかり忘れていた。というわけで、実は先祖発祥の地を訪ねた、という、身勝手な感慨に浸る。


それにしても遠い!遠すぎる!各停を乗りついて2時間半はかかった。どうなってるんだ東部伊勢崎線!直線距離ならそこまで遠くはないんだろうになあ…。


駅を出ると、東武足利市駅前はやや寂れているようなので、早速「濁流」渡良瀬川の反対側を目指して鉄橋を渡る。


   


今日の川はどこかお疲れの様子で、おとなしめだったのが印象深い。河川の反対側の市街地に入ると、これもまた良い感じに寂れているが、ところどころ古そうな家屋や、駐車場の屋根の奥に「蔵」が立ってたりするところにやはり歴史の街を実感する。下の3つめとか。


  


ちなみに、足利市美術館では「怪獣と美術」と題する展覧会をやっていたようだ。ウルトラマンシリーズの怪獣デザインを行った成田亨という美術家のデッサンと美術品。番組の怪獣はいかにも人が入った縫いぐるみというおもむきで哀愁を醸していたが、成田自身のデッサンで見る怪獣のイメージは、いかにも「奇想」という雰囲気がありありで、ある種の艶めかしい美しさすら感じるようなものだと思った。実際に見れなかったのは残念だが、埋もれた現代美術家なのではないだろうか。


 


そうこうするうちに営業が無事終わる。もう夕方だったので、肝心の「足利学校」は閉館してしまっていたのだが。そのお堀の脇を通って、すぐ近くの「ばんな寺」に入った。なかなか立派なお寺である。さて、そこで、コマ割りで送るばんな寺参拝。


    


立派な本堂の向かって左手には多宝塔が立っている。二重塔なのだが、屋根と屋根のあいだの部分が角ばっておらず、展望台のように丸みを帯びているのがチャームポイントか。


 


時間が無くておざなりな探訪になってしまったのが残念。秋の良い季節にはもっともっと美しい街なのではないだろうか。また来たい。


帰りの電車は途中まで爆睡する。いやー、遠かった。