ゲドを読む?

 比較的朝早くに起きて英作文の添削の後、午後表参道のスパイラルにて某所の編集者さんにお会いする。六本木で開催中のル・コルビュジエ展のカタログと招待券を頂く。嬉しい。ただし、今はとても混んでいるので、土・日には行かない方が良いというお話である。藤森照信展も人気とのことだったし、ここ数年の「建築ブーム」(と呼べるかどうかはともかくとして)はどういうことなんでしょうね、などと世話話をして小一時間ぐらい談笑。アイスコーヒーを奢って頂く。


 ここまでなら「得をした気分」、でしあわせに終わるのだが、待ち合わせの1時間ぐらい前に着いて、ひさびさに青山ブックセンターで時間つぶしをしていたため、小気味良い音楽と快適な空間についつい調子に乗って沢山買いすぎてしまう。散財。


 懐だけの話ではなく、時間的にも多少「散財」したと考えて今週はこれから覚悟しておいたほうが良さそうだ。ブログだけ見ると先週末はあたかもずいぶんリラックスしていたかのように読めてしまうが、現実はそうでもないです(言い訳)。


 ところで、同じ書店で「初の文庫本サイズのフリーペーパー」として話題の『ゲドを読む』を拾ってきた。オリジナル記事は中沢新一のインタビューを起こしたものと、『ゲド戦記』からの引用集ぐらいで、あとは論考やエッセイの採録から成っている。糸井重里編集、ブエナビスタ発行、協力は岩波書店ジブリ。「フリーペーパー」というものの同時代文化における位置づけについて考えさせられる。青山・表参道においてあるのはまあ「いかにもありそう」として、あとはどういう所で配布しているのだろう、とか。どれくらいの地域的偏りが。東京メインなのか?