バベットの晩餐会

引き続き、箱のなかから出てきた昔の本を拾い読み。


バベットの晩餐会 (ちくま文庫)

バベットの晩餐会 (ちくま文庫)


運命綺譚 (ちくま文庫)

運命綺譚 (ちくま文庫)


前者がちくま文庫版で出たのが1993年、後者は1996年刊で、こちらは出てすぐに買いむさぼり読んだ覚えがある。ということは、その時までにはすでにイサク・ディーネセン/カレン・ブリクセンのことをわりあいとよく知っていたのだろう。表題作「バベットの晩餐会」のみ昨晩読み返す。やはり、素晴らしく良い。


短いながら重層的な物語なのでさまざまな読み方が出来て当然だと思うが、僕はこの短編を「芸術」と「政治」とのあいだの緊張に満ちた関係を巡る寓話として読んできたように思う。


ところで、1907年の今日はヨークで Wystan Hugh Auden が生まれた日だというではないか。つまり今年で生誕100周年か。詩人W. H. オーデンを記念して、誰か何かやる予定なんだろうか。この部分だけ話つながってないけど(と思う)。