一極集中

最近読んだ都市論。


美しい都市・醜い都市―現代景観論 (中公新書ラクレ)

美しい都市・醜い都市―現代景観論 (中公新書ラクレ)


東京から考える 格差・郊外・ナショナリズム (NHKブックス)

東京から考える 格差・郊外・ナショナリズム (NHKブックス)


前者は、いつも通りに読みやすい。日本橋の景観論争についての議論がもっともよく出来ていて、あとはやや軽いエッセイ風。「ユートピアディストピア」としての平壌、というのは軽いジャブ。後者には「人間工学」という言葉の意味をもう少し厳密に言って欲しい、と思いました。3年半ほど田舎に引っ込んで暮らしていた身としてはここ数年の東京各地の急速な再開発の話などは耳新しいけれど、なぜか読後感はそれほど爽やかではない。話題が「ローカル」すぎるからなのかもしれない。住んでる人たちにとっての生活実感を別にすれば、「東京」が本当にそれほどの問題なのかどうか…。


最近読んでみたい都市論。やはり20世紀。


Visions Of The City

Visions Of The City