大女優

先日見たDVD。


リバティーン [DVD]

リバティーン [DVD]


家の近所にジョニー・デップのファンが沢山住んでいるのかどうかは知る由も無いが、近場のレンタルDVD屋には3本も入ってるのに、ここ数週間借りようと思うといつも無い状態が続いていた。で、ようやく観る。


感想。とても面白かった。まず、レストレーション時代の漠然とした雰囲気がつかめて歴史の勉強になる。チャールズ2世が議会に苛められて苦しんでいる様子とか。徐々に文化的求心力を失いつつある宮廷。


あとは、なんといってもイギリス史上初の大女優、エリザベス・バリーの描き方がとても良い。自らの天才性を確信しつつも、その自負の強さゆえの逆説的な不安と孤独。「弱い男」と「強い女性」の物語。これは、どちらかというとジョン・ウィルモットよりもリジー・バリーのための映画なのではないのか?たとえば、『恋に落ちたシェイクスピア』の歴史的な後日談として見せる、というのはどうだろうか。そういえば劇中劇でも彼女はオフィーリアを演じているんだよね。ただ、問題はしばしばかなり猥褻な場面が見られることか…クラスルームではリスキーか。


いや、これくらいならなんとかなるか?